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賛同を呼びかけます。


「福島第一原発過労死責任を追及する会」への賛同を呼びかけます。
呼びかけ人
狩野光昭(フクシマ原発労働者相談センター代表)
鈴木裕(全国一般いわき自由労働組合執行委員長)
飯田勝泰(東京労働安全衛生センター事務局長)
平賀雄次郎(全国一般全国協議会中央執行委員長)

【福島第一原発死亡事故】
 2017年10月26日、福島第一原発廃炉作業現場で5年間、作業用車両の整備に当たってきた猪狩忠昭さんが午後の作業に取り掛かる直前に放射線防護服のまま倒れ、搬送先の双葉郡広野町の病院で致死性不整脈による死亡が確認されました。 東京電力はその日の記者会見で『作業と死亡の因果関係はない、過労死といったものではない』と断言しました。

【遺族の苦闘と労災認定】
 しかし、遺族は忠昭さんが週1日の休みしか与えられず、原発と会社で長時間労働を強いられていたことを知っており、徹底した事実調査を行うとともに、2017年11月にフクシマ原発労働者相談センターに相談しました。そしていわき自由労組に加入し雇用者いわきオールに未払い賃金の請求を行い、2018年3月にはいわき労基署への労基法違反申告と東京労働安全衛生センターの指導で労災申請の手続きを行いました。未払い賃金に関しては、2018年7月に福島地裁いわき支部への提訴となりました。
 遺族は、労災申請に関して労基署の消極姿勢に決して諦めることなく、2018年10月16日に「長期間にわたる過重労働が原因」とする労災認定を闘い取りました。

【関係3社の不誠実・謝罪せず】
しかし労災認定後も、原発と会社の二重労働を命じたいわきオール、原発で指揮命令をしていた元請宇徳、及び健康管理に第一義的に責任を負うはずの東京電力の三社は反省することなく謝罪を願う遺族との会見、組合との交渉を拒否しました。
 遺族は三社の不誠実な対応を許さず本年2月13日、福島地裁いわき支部に損害賠償裁判を起こしました。

【裁判で何を求めているのか】
 第一に、タイムカードを管理しつつも過労死基準をはるかに上まわる長時間労働を強いたいわきオール及び取締役2名と宇徳の安全配慮義務違反に対する損害賠償請求です。
 第二に、猪狩忠昭さんの死亡当日、救急医療室において速やかに適切な診療を受けさせる体制を構築していなかった東電と宇徳に対する賠償請求です。
 第三に、猪狩忠昭さんが亡くなった当日開催した記者会見において「過労死ではない」と断定して遺族に精神的苦痛を与えた東電に対する賠償請求です。

【共に責任追及の闘いを】
 猪狩忠昭さんの無念を晴らし、東京電力福島第一原発作業現場から労災事故、過労死を生み出させないため遺族は立ち上がっています。共に三社に対する裁判を闘い勝利をかちとるため、「福島第一原発過労死責任を追及する会」へのご賛同ご入会をお願いいたします。

◆会 費
【福島第一原発過労死責任を追及する会】は個人会員と団体会員で構成します
会費は訴訟費用や会の諸活動に支出します
個人会員 年一口 2,000 円(年度単位) 団体会員 年一口 5,000 円(年度単位)

◆振込先
*郵 便 振 替
口座記号番号 02200―9― 127420
加 入 者 名 福島第一原発過労死責任を追及する会
*他行(ゆうちょ銀行以外)から振込む場合
【店名 】二二九 【店番 】229
当 座 預 金 【口座番号 】 0127420
口 座 名 福島第一原発過労死責任を追及する会

◆入会申込用紙送付先(会の事務局)
〒973-8402 福島県いわき市内郷御厩町4丁目2
フクシマ原発労働者相談センター気付
福島第一原発過労死責任を追及する会
電話 0246-27-4181 FAX 0246-27-0448




お手数ですが、上記画像をプリントアウトの上 事務局(福島県いわき市内郷御厩町4-2フクシマ原発労働者相談センター気付 TEL:0246-27-4181 FAX:0246-27-0448)まで郵送かFAXでお送りください。

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