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連続行動② いわきオールへの申し入れ

 東京電力・宇徳への抗議申し入れ行動を行った翌日(4月4日)、いわき自由労組および全国一般労組全国協議会の呼びかけで、いわきオールへの申し入れ行動を行いました。  いわきオールは前日に弁護士を通じて「控訴をしない」旨の連絡がありました。しかし、労組との団交は拒否したままであり、遺族に謝罪の言葉もありません。  いわき自由労組と全国一般労組全国協は、応援に駆けつけてくれた宮城合同労組、ふくしま連帯ユニオンとともにいわきオール社前でのアピール行動と申し入れを行いました。   いわきオールへの申し入れを終えたあとは、いわき駅前に移動し、ビラまきとアピールの行動を一時間行いました。土曜の17時すぎでも人影はまばらでしたが、それでも通る方からは「頑張って」と励ましの声を頂きました。   以下はいわきオールへの申し入れ書です。                                2020年 4 月 4 日 いわきオール株式会社 代表取締役 馬目 信一 様 全国一般労働組合全国協議会 中央執行委員長 平賀雄二郎 いわき自由労働組合 執行委員長   鈴木  裕 団体交渉申し入れ書 本年3月26日、福島地方裁判所いわき支部は、残業代等請求事件において、貴殿に対し故猪狩忠昭氏に関する不払い残業代の支払いを命じました。2018年の行政庁による労災認定に続いて、司法の場においても貴殿が故忠昭氏に無給で過労死ラインを超える長時間残業を強いて死亡させた事実が明らかにされました。今貴殿は裁判所から、長年の不払い残業代を遺族に支払うよう命じられています。 故忠昭氏の妻は 2018 年 1 月に当労働組合に加入して不払いとなっている残業代の支払いを求め続けてきました。これに対して貴殿は、「残業はなかった」と言い張ってきました。この「残業はなかった」という見解が故忠昭氏を冒頭し遺族を苦しめてきました。しかし、裁判所が貴殿の行った違法な残業代不払いを認定し、これを是正させる判決を言い渡した以上、故忠昭さんと遺族に心からお詫びして紛争をすみやかに終結させるのが筋です。開き直って控訴し、いたずらに長引かせることは許されません。 つきましては下記のとおり紛争を早期に解決するため団体交渉を申し入れます。代表者である

連続行動① 東京電力、宇徳への申し入れ

 未払い賃金裁判の勝利判決を受けて、いわき自由労組および上部団体の全国一般労働組合全国協議会は4月3日に東京電力と宇徳への申し入れ行動を行いました。 行動には、遺族といわき自由労組、全国一般労組全国協の仲間の他にも、宮城合同労組と東京労働安全衛生センター、全労協脱原発プロジェクトの仲間も駆けつけてくれました。  東京電力は事前の連絡に対して、申し入れ書の受取を拒否する旨返答してきたので、社前での抗議行動を行い、警備員さんに申し入れ書を受け取ってもらいました。  宇徳は、社内受付で受け取る旨返答があったので、この日の行動は主に東京電力前での抗議行動に重点をおいた行動になりました。 東京電力と宇徳への抗議申し入れ行動を終えたあとは、けんり春闘実行委員会の経団連前行動に参加し、遺族とともに発言の時間をいただきました。    は東京電力と宇徳への申し入れ書です。 2020年4月3日  東京電力ホールディングス株式会社  代表取締役 小早川 智明 様  全国一般労働組合全国協議会  中央執行委員長 平賀雄二郎  いわき自由労働組合  執行委員長   鈴木 裕 3月26日、福島地裁いわき支部が、「いわきオール株式会社」に対して福島第一原発自動車整備士・故猪狩忠昭氏の不払い残業代の支払いを命じました 上記判決に際しての会見申し入れ書 貴殿が行う福島第一原発廃炉事業の現場で、自動車整備士猪狩忠昭氏が過労死ラインを超える長時間残業を長期間にわたり無給で強いられ、2017年10月26日、勤務時間中に心疾患で死亡しました。 この痛ましい事件に関連して以下申し入れます。 ご存知のとおり、故猪狩忠昭氏は福島県いわき市の「いわきオール株式会社」(以下、会社)が雇用し、廃炉現場では元請け事業者である株式会社宇徳(以下、宇徳)の指揮命令の下で働いていました。故忠昭氏は、毎月 100 時間を超える時間外労働を無給で命じられていました。しかし会社は、残業の存在を否定し続けました。 これに対し当労働組合に加入する故忠昭氏の妻が会社を訴えた裁判の判決が本年3月26日に言い渡されました。残業代等請求事件において、福島地方裁判所いわき支部は、会社に対して故忠昭氏に関する不払い残業代の

4月3日、4日 東京電力・宇徳、いわきオールへの連続行動の呼びかけ

 いわき自由労働組合および全国一般労働組合全国協議会の4月3日、4日の連続行動の呼びかけをアップします。  直前の呼びかけになり申し訳ありませんが、参加できる方はぜひお願いします。  以下、呼びかけ文です。   福島第一原発過労死事件 未払い賃金裁判  勝利判決下る!!  いわきオール、東京電力、宇徳は遺族に謝罪しろ!!    福島第一原発(イチエフ)過労死事件の賃金未払い裁判において、福島地裁いわき支部は 2020 年 3 月 26 日、いわきオール(株)に対して 1 年 11 ヶ月分の未払い賃金約 270 万円の支払いを命じる判決を下しました。   2017 年 10 月 26 日、福島第一原発構内の車両整備工場で働いていた猪狩忠昭さん( 57 歳)は、防護服・全面マスク姿のまま倒れ帰らぬ人となりました。死因は「致死性不整脈」でした。  東京電力は、猪狩さんが亡くなったその日の記者会見で「労災、過労死ではない」と発表。雇用者いわきオールも「労災ではないから」と遺族に言い放ちました。遺族は、いわき自由労働組合に加入し、タイムカードの公開を要求しました。その結果、猪狩さんは亡くなる直前の半年間でひと月 100 時間を超える時間外労働(残業)を強いられていたことが分かりました。これはいわゆる過労死ライン(ひと月 80 時間以上)を大きく上回ります。また、残業代もほとんど払われていないことも明らかになりました。  遺族は、残業代の適正な支払いを求めていわきオールを訴え、同時に労働基準監督署に労災の申請を行いました。 2018 年 10 月、労基署は「長時間労働による過労が原因」とする労災を認定しました。しかし、労災認定を受けてもいわきオール、東京電力、元請企業・宇徳からの謝罪はありませんでした。しかもいわきオールは「残業はなかった」と主張し続け、労基署による是正指導を受けても残業代の適正な支払いを拒否していました。 しかし、労基署だけでなく司法も、いわきオールが猪狩さんに過労死ラインを上回る長時間労働をほぼ無給で強いていた事実を認めたのです。いわきオールは判決を真摯に受け止め、速やかに遺族に謝罪するべきです。 原発労働者の安全、権利、名誉を守れ!!     いわきオール、東京電力、宇徳は労働組合との話し合い

未払賃金裁判 判決についての声明

「福島第一原発過労死責任を追及する会」事務局長名での声明が出たので、公開します。   声  明          2020年 3 月 30 日                                 福島第一原発 過労死責任を追及する会                               事務局長 狩野 光昭 -福島第一原発で過労死した猪狩忠昭さんの残業代未払い残業代裁判の判決-       3月26日、裁判所がいわきオールに268万円の支払いを命じる!! 会社は判決に従え!! 遺族に謝罪しろ!!  2017 年 10 月 26 日 、東京電力福島第一原発の廃炉現場で、自動車整備士猪狩忠昭さんが過労死ラインを超える長時間残業を無給で長期間強いられ、勤務中に致死性不整脈で死亡した。東電広報部は当日の記者会見で、「業務と死亡に因果関係がない、労災ではない!」と繰り返し述べた。忠昭さんの雇用者いわきオール株式会社も遺族に「労災ではない!」と言い放った。しかし納得しなかった遺族が、真相を究明するため悲しみをこらえて調査活動を開始した。調査の結果、忠昭さんが無給で月 100 時間を超える時間外労働をさせられていたことが明らかとなり、遺族は忠昭さんの無念を晴らすため、労災認定の申請といわきオールに対する未払賃金の支払い請求を行う決心を固めた。 2018 年 7 月に未払い残業代請求裁判が福島地方裁判所いわき支部で始まり、10月にはいわき労基署が「長時間労働による過労死」を認定した。そして本年 3 月 26 日、原告が請求した通りの金額にはならなかったが、裁判所は 1 年 11 か月分の残業代268万6338円の支払いをいわきオールに命じる判決を言い渡した。 第1に、判決は「原発までの毎朝の走行は自由裁量での通勤時間」とするいわきオールの主張を退け、原告側の主張の通り、毎朝の移動を「使用者の指揮監督下にあった労働時間」と認定した。全国の作業現場には忠昭さんと同様、朝早く使用者が定めた場所に集合し、指定された車に分乗して現場に向かう労働者が沢山いる。彼らの早出残業代支払い要求を後押しできる判例が作られたとも言える。 第2に休憩時間は本年2月の証人尋問での忠昭さんの同僚の証言に基づいて算定され、労基