3月25日の損害賠償裁判第一回口頭弁論のあとに、支援者を含めて記者会見と報告集会を行いました。その場でのご遺族おふたりの発言をメモ書きからおこしました。 ご遺族を支え、ともに闘うためにご支援をよろしくお願いします。 Aさん(猪狩忠昭さんのお連れ合い) 夫には、ずっと一緒に働いた仲間がいます。いまも彼らのことを心配していると思います。 ほかの会社2社、3名の整備士もいます。ほかでは考えられないくらい労働環境ですが、みんなとても絆が強かったと聞いていました。 携帯に写真を残したのは危険を感じていたからだと思います。でも家族には話さなかった。 でも、同級生や友人と(原発に向かう)バスですれ違う、と話してくれたことがあります。構内ですれ違った時は「頑張れよ」「気をつけろよ」と声を掛け合ってたって。 作業員みんなの環境改善を求めていきたいと思います。 Iさん(忠昭さんお連れ合いの妹さん) 義兄のことは「ターちゃん」って呼んでいました。ターちゃんが倒れたって連絡を受けて高野病院に向かう途中、走馬灯のように思い出が蘇りました。 姉が到着するまで2時間くらいの間、真っ青な顔の遺体に話しかけ続けました。 病院には上の会社の人もいましたが、大切な人を失った悲しみではなく「困ったなぁ」「どうすっかなぁ」という話をしていました。 (後日)東電の記者発表を動画で見ました。どの記者がどんな質問をしてくれたのか一生懸命メモをとりました。私たちの知りたいことをずっと質問してくれる記者さんたちが何人もいました。 遺影を手にいわき地裁へ入廷するご遺族のお二人