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5月, 2019の投稿を表示しています

遺族の思い②

 3月25日の損害賠償裁判第一回口頭弁論のあとに、支援者を含めて記者会見と報告集会を行いました。その場でのご遺族おふたりの発言をメモ書きからおこしました。  ご遺族を支え、ともに闘うためにご支援をよろしくお願いします。  Aさん(猪狩忠昭さんのお連れ合い)  夫には、ずっと一緒に働いた仲間がいます。いまも彼らのことを心配していると思います。  ほかの会社2社、3名の整備士もいます。ほかでは考えられないくらい労働環境ですが、みんなとても絆が強かったと聞いていました。  携帯に写真を残したのは危険を感じていたからだと思います。でも家族には話さなかった。  でも、同級生や友人と(原発に向かう)バスですれ違う、と話してくれたことがあります。構内ですれ違った時は「頑張れよ」「気をつけろよ」と声を掛け合ってたって。  作業員みんなの環境改善を求めていきたいと思います。  Iさん(忠昭さんお連れ合いの妹さん)  義兄のことは「ターちゃん」って呼んでいました。ターちゃんが倒れたって連絡を受けて高野病院に向かう途中、走馬灯のように思い出が蘇りました。  姉が到着するまで2時間くらいの間、真っ青な顔の遺体に話しかけ続けました。  病院には上の会社の人もいましたが、大切な人を失った悲しみではなく「困ったなぁ」「どうすっかなぁ」という話をしていました。  (後日)東電の記者発表を動画で見ました。どの記者がどんな質問をしてくれたのか一生懸命メモをとりました。私たちの知りたいことをずっと質問してくれる記者さんたちが何人もいました。   遺影を手にいわき地裁へ入廷するご遺族のお二人

遺族の思い①

 2019年3月25日に行われた損害賠償裁判の第一回口頭弁論での原告(猪狩忠昭さんご遺族)の意見陳述です。5月19日の集会と第二回口頭弁論(5月23日)にむけて、ご遺族の思いをアップしていきたいと思います。 以下 昨年10月16日、夫の命日10日前に、労災認定の連絡を受けました。 夫が亡くなってからの一年間、沢山の方々のご協力により数々の聞き取りと調査などの結果、長時間労働が認められました。 しかし、私共の調査聞き取りから、亡くなった当日の状況に、隠蔽の疑惑があります。 当時、宇徳の関係者及び同僚整備士より、当日の時系列での状況を聞いていた内容と、医師らのカルテの内容の相違や、警察の事情聴取に、現場にいて関わった人全員がなぜ受けなかったのかなど、まだまだ多くの不信があります。 夫の死亡原因が長時間労働だけではない事を明らかににする為、人命よりも利益を優先する企業に対して、真実の追求と夫の名誉の為、今回提訴に至りました。 死亡当日の事実、隠蔽を裁判を通して明らかにして下さい。 当日夫に携わった方全員の証言を求めます。 また、労災認定を受けても尚、企業側は当初からの「認識が違う、コメントする立場にない」などと、一貫して不誠実な対応を変えません。非人道的な発言、対応を許せません。 夫の遺品の携帯に残された写真から、私達家族が知り得なかった、日々の作業の過酷さや、証拠と成りうる資料などが、沢山ありました。 しかし、あらゆる証拠を携帯に残して亡くなった夫は、本当は家族に話したかった事や、不測の事態を覚悟していたのではないか?何かあれば頼むぞ、と言っている様に感じてなりません。 夫が亡くなってから、整備士、作業員同士の絆や、他社からの引き抜きの話を断っていたなどを耳にして、夫は原発事故収束作業に携わる事に誇りを持って、惜しげも無く技術を提供し働いていた事が想像出来ました。 今現在も 4,000 人以上の作業員の方が、被ばくと言うリスクを背負って作業に従事しております。命を削って働いています。彼らがいなければ、収束はあり得ません。 原発作業員の労働環境、賃金の改善、危険手当の完全支給、救急医療措置、放射線被ばく管理、安全確保、健康管理、生活保障、雇用条件の是正そして、これまで尊い命を落とされた方々の再調査を強

5・19集会のご案内

5・19福島第一原発過労死責任を追及する会結成 遺族を支援し、共にたたかう大集会 のご案内です。 日時:2019年5月19日14時から 場所:いわき市労働福祉会館 内容:呼びかけ人からのアピール    弁護士から、裁判報告    遺族からの発言    など。 ぜひ、ご参加ください。