スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

5月, 2021の投稿を表示しています

政経東北5月号

  月刊誌「政経東北」2021年5月号に記事が載りました。    書いてくださったのはフリージャーナリストの牧内昇平さんです。牧内さんはご自身のサイト 「ウネリウネラ」  にも何度も過労死事件や裁判の報告を載せてくださっています。 政経東北のサイト  「政経東北」には毎回裁判の傍聴に駆けつけて下さる春橋哲史さんも「フクイチ事故は継続中」という連載記事を書いています。  ぜひ手に取ってみてください。

いわきオールからの謝罪を勝ち取る!!

  いわきオールは控訴を断念し、地裁判決を受け入れる旨遺族に表明していました。  同時に判決によって命じられていた2500万円(利息を加算すると2905万円)の支払期日の延長を原告(遺族)に求めていました。  遺族はあらためて、いわきオールに謝罪を要求し、当時の社長夫妻の連名での謝罪を勝ち取ることができました。  「いわきオール前社長夫妻は、遺族に対し、本件判決認定のとおり、いわきオール株式会社が安全配慮義務に違反したこと、前社長夫妻らが亡忠昭殿の業務量またはその内容を調整する措置を講ずるべき注意義務に違反したこと、上記各注意義務違反によって亡忠昭殿が死亡したこと(上記各注意義務違反と亡忠昭殿の死亡との間に因果関係が認められること)を認め、心から謝罪する。」という文書を勝ち取り、2905万円の入金も確認しました(勝ち取った文書では遺族および社長夫妻は実名ですが、ブログ内では「遺族」「前社長夫妻」としました。)。  「社長に謝ってほしい」という遺族の思いはなんとか果たすことができました。  これも、裁判と同時に申し入れ行動やポスティング、情宣活動など法廷の内外での闘いの成果です。  いわきオールとの争いは勝利的に解決しました。しかし、東京電力と宇徳を相手にした救急医療体制の不備と不法行為の認定を求める闘いは、まだまだ続きます。  引き続き皆様の支援を訴えます。    

闘いは高裁へ!!4月12日、仙台高裁に控訴!

 「記者会見での発言は私が我慢すればいいだけです。でも救急医療体制の問題は今も働いている人に関わることですから」。判決後、控訴について原告・遺族と弁護団、追及する会事務局らで議論をしたなかでの原告Aさん(猪狩忠昭さんのお連れ合い)の言葉です。  損害賠償請求裁判は3つの事案で構成されていました。  ①長時間労働を放置し、猪狩忠昭さんを死に至らしめた責任を問う―被告:いわきオール・宇徳  ②忠昭さんが倒れた時に、携帯電話を持っている人間がいなく整備工場内にも電話がなかったため救命措置が遅れた。救急医療体制の不備を問う―被告:東京電力・宇徳  ③忠昭さん死亡時の記者会見で「作業との因果関係はない」などと遺族を傷つける発言を繰り返した―被告:東京電力  わかりやすく言えば、以上の3つの事案を同時に裁判で争うという構成でした。  このうち、①についてはいわきオールと当時の社長夫妻に合計2500万円の支払いを命じる判決が下りました。イチエフまでの移動時間やミーティングなどの時間を労働時間として認め、会社と当時の社長夫妻の安全配慮義務違反を認定しました。勝利判決と言える内容でしたが、元請け企業・宇徳の責任は認められませんでした。 ②と③については、いずれも原告(遺族)の主張が認められず棄却となりました。  しかし、遺族は決意を新たにして東電と宇徳の救急医療体制の不備と不法行為責任の認定を求めて4月12日に仙台高裁に控訴しました。  諸事情があり今後の闘いについての報告が、会員のみの限定した形になっていました。闘いは仙台高裁へと移ります。引き続き皆さまの支援を訴えます。  以下に追及する会の事務局声明をアップします。       福一原発 , 過労死責任追及裁判;3 /30 判決と今後の闘い   2021年4月18日 福島第一原発 , 過労死責任を追及する会 事務局   いわきオールと前社長夫妻の過労死責任認め、 2,500 万円の支払いを命じる! 本年3月30日、福島地裁いわき支部は、被告いわきオールと前社長夫婦の3者が連帯して、原告(忠昭さんの妻、長男、長女)3名に対し合計約 2,500 万円を支払うように命じました。判決は、「夫妻が会社そのもので、忠昭さんを指揮命令していた」という原告側の主張を認め、「夫妻が安全配慮義務を遵守する体制を整備すべき義務を悪意又は重過失により懈