遅くなりましたが5月の「福島第一原発過労死責任を追及する会結成 遺族を支援し共に闘う大集会」の報告をアップします。
弁護団の発言と、ご遺族の発言は別にアップします。
5月19日、いわき市労働福祉会館で「福島第一原発過労死責任を追及する会結成 遺族を支援し共に闘う大集会」が約70名の参加で開催されました。
冒頭、呼びかけ人の1人でもあり「フクシマ原発労働者相談センター」の狩野代表から、開会の挨拶と取り組みの経過報告が行われました。狩野さんは「(ご遺族が)事実関係の資料をほんとうに細かく調べて集めてくれた。その労力には本当に頭が下がる。それが労災認定につながった」とご遺族の奮闘に敬意を表しながら、これまでの相談事例を紹介。「賃金未払、危険手当未払などが多かったが、過労死の相談は初めてだった。この裁判が二度と過労死を起こさせない闘いになる」と取り組みの意義を述べてくれました。
次にやはり呼びかけ人である「東京労働安全衛生センター」の飯田事務局長から労災を勝ち取った経緯の説明がありました。(労災についての詳しい経緯はブログ「事件の概要と労働実態」をご覧下さい。https://investigation1026.blogspot.com/2019/04/blog-post_0.html)
飯田さんは、「遺族のおふたりは悲しみや怒りを胸に秘めながら、遺族の立場で医師や同僚やほかの下請け労働者から話を聞いてこられた。こうした並々ならぬご遺族の努力と真相を解明したいという思いを受け止め、どうやって労災を認めさせるかが課題でした。」という思いを語り、「(労基署は)いわきオールからイチエフへの移動を『出張である』と言い始めた。」「移動を場合によっては労働時間として認めるが、過労死の認定基準における過重負荷としては認めないという主張をし始めた。『こんな屁理屈を認めるわけには行かない』と意見書を提出し労災として認めさせた」と労災申請の報告を行ってくれました。
その後弁護団のお二人から裁判の意義と経過報告を行ってもらい、休憩ののちGoogle Earthを使っての猪狩さんの労働実態の説明、ご遺族のおふたりの発言へとプログラムは移りました。(弁護団の報告とご遺族おふたりの報告は別掲します。)
集会の後半に、全国一般いわき自由労組の桂書記長より会計や役員案について報告があり、会場全体の拍手で「福島第一原発過労死責任を追及する会」の発足が承認されました。
最後に呼びかけ人である全国一般労働組合全国協議会の平賀委員長より閉会挨拶が行なわれました。平賀さんは「参加して本当によかった。原発での労働は爆発があろうとなかろうと非常に危険で過重性の高い大変な労働。いったい誰が管理し、誰が責任を取るのかが大変不明瞭な中で事態が進んでいるのが現実。労働者の生活と権利、生きていく権利をを守るために我々は何をするのか、という問が今日のひとりひとりの発言からはっきりと感じた。」と発言され、全国一般労組として全力をあげて裁判を闘う決意を述べられました。
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