3,477筆の署名の中には小林裁判長宛のメッセージがたくさん添えられていました。同時に遺族にも添えられたメッセージもありました。
本当にたくさんの方がメッセージを添えてくださったので、全てを書き起こすことはできませんが、お礼の意味を込めて寄せられたメッセージのほんの一部を公表させていただきます。
小林裁判長宛のメッセージ
・公正な判決を示してください。
・原発作業における過労死は断じて許せない。公正な判決を求めます。
・困難の中で働き詰めた労働者と、その遺族に納得のいく判決をお願い致します。
・国民の負託に応え公正な判断を示されることを願っています。
・人の心を持った裁判をして下さい。
・公正な裁判を願います。真実を曲げることは出来ません。東京電力の姿勢に問題が有り、下請け労働者への対応は極めて不誠実です。
・事故収束作業は東電が責任を持って安全に作業できるようにすべきである。危険な現場で働いてもらうのだから緊急医療体制に不備があってはならない。東電は責任をとるべきである。
・第一回口頭弁論を傍聴し、東電の道義的責任を問う裁判長の発言に感激いたしました。そうであれば遺族に和解を勧めるのではなく、東電に緊急医療体制を構築する責任を求める判決を出していただきたく切にお願い致します。
・裁判長自身が救急医療体制のあり方に疑問の声をあげました。携帯電話の持ち込みについても東電・宇徳は反論を行っていません。故猪狩さんの名誉、そして今も原発で働いている労働者の安全と命を守る判決を出してください。
・原発に働きに行っていた方からの証言として「仕事する前、携帯電話は持ち込めず没収されたよ」という言葉があります。何故司法は公正な判断をしないのか?信じられるのは司法です。公正に判決してください。
・弱者を救済し、社会的正義を実現する裁判官、裁判所であることを切に望みます。信頼され尊敬される裁判官であってほしいのです。
・東電福島第一原発の事故は、デブリの回収見込みすらたたない危険なものです。その収束作業に従事して下さっている方には国から手厚い謝礼があってもおかしくないのに、こんな扱いは不当すぎます。司法が救済して下さいますようお願いします。
・裁判官の良心に期待しています。
・過酷な状況の中で働く労働者と家族の命を守る公正な判決をお願いします。
・高等裁判所の和解勧告を求めのお話は大変勇気をいただきました。ありがとうございました。
・東京電力にかかわる一審判決の誤りを、控訴審でただしていただくよう強く求めます。
・過労死は本人の人生のみならず、家族の人生も破壊します。原告控訴人の想い「働くすべての労働者・家族に同じ思いをさせたくない」に応えた公正な裁判を。
・原発災害収束作業は、長期間かつ危険な作業です。現場で働くすべての労働者が安全で安心して働けるよう、公正な判決をお願いします。
・法制度は人々の暮らしや命を守るために存在すると言われています。猪狩忠昭さまを過労死させた東電の行動は、複数の側面でこの原則に反しています。公正な判決を出しても猪狩様も、過労死するまで働き続ける姿を見届けてきた遺族の方の時間も戻ってきません。社会的に下請け労働者の犠牲が許されている中、これ以上の犠牲者がないよう、事実を認め、制度を帰る土台となる公正な判決を出すことは法制度が被害者に提供できる最低限の償いだと思います。誰のための法制度なのか、何のための法制度なのか、この問に応える公正な判決を願っています。
・多重下請け構造は、責任の所在を曖昧にしています。何年かかるか分からない収束作業に最優先されなければならないのは、安全と人命保護です。事故を隠蔽させず、収束作業にかかわる労働者が、当たり前に声を上げれる労働環境が求められます。住民をはじめとする人々の人生を奪った東京電力には、その責任があります。安全に収束作業が進められように公正な裁判を求めます。
・儲け優先、安全軽視、隠蔽姿勢で原発大災害を引き起こし、住民をはじめとする人々の人生を奪った東京電力は、その収束作業においてもまた、人命と安全を軽視したおざなりな労務・下請け管理体制であることが明白となりました。ここでも、また再び人生を奪うのでしょうか。「人命第一」の社会指針となる判決を求めます。
・働く者の尊厳と、使用者の責任に立脚した当たり前の判決をお願いします。大組織や政治へのいわゆる「忖度」はしないで下さい。司法の良心と独立に基づいた判決を期待します。
・原発事故を起こした現場での作業はいかなる場所でも安全な所はないと思います。猪狩さんの突然の死の悼みを理解できる裁判長に期待しております。猪狩さんの死を「無」にしないで下さい。
・廃炉のために働く労働者なくして廃炉作業は進みません。猪狩さんの死と労働との関係が解明されていない時点で「これは労災ではない」と記者会見した東電に「あなたたち」の姿勢は許されません。法の番人たるべき裁判所はこの東電の姿勢をきちんと裁く必要があります。東電を守る判決をするようなことになれば「司法のダラク」を示すことになります。
・裁判官におかれましては、今一度、控訴人や元福一原発労働者らの陳述書にしっかりと目を通し、公正な判断をなさいますようお願いいたします。
・この先、長い年月、廃炉まで多くの労働者が放射線にさらされることを考えると、この裁判の価値は大きく重いと考えます。
・私もJRの不当解雇の闘いを1989年から9年間職場の人々と共に進めました。東京地裁は私達の申し立てを認めていただき勝利しました。弱い個人にとって裁判所の公正な判決が出される事が社会正義です。貴裁判所も社会正義をしめされる事を求めます。
・東電が労働者、作業員を大切にしない無責任さに唖然とします。今後いつまでかかるかわからないイチエフの作業に携わる作業員の皆様が安心できるような判決を求めます。
・「労働者は命まで売っていない」の本質から判断を!安全労働の保障をすべきです。
・正義の回復を!
・避難者です。近所に親しい知人がおりません。ご容赦願います。
・猪狩様ご家族の皆様の決意と会の皆様の全面的な支えに心が打たれます。私たちもできることをして参ります。
・知らされないけれど、福島原発で行われていることを想像するととてもつらくなります。公正な判決が出されて、働く人たちが安心して働けるように変えられますように願っています。少ししか書いてもらえなかったのですが送ります。
署名集めのために駆けつけてくれた仲間たち (4月16日 東京「さよなら原発」集会会場にて) |
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